2009年3月26日木曜日

海外でウォシュレットを使う

 海外ではあんまりウォシュレット(シャワートイレ)は普及していません。一応売ってはいます。先日彼女の実家に行ったときにちょこっとその話をしたら、使うのには結構抵抗がある様子。でもMTVとかではセレブの家とか撮ってると結構付いていたり。そんなわけで自分のアパートに付けたいなと思ったり。でも今は借り物なので、将来的な話。そんなわけで、取り付けにどんなことを考えなければいけないのか、電気屋的な考察。

 当然の如く、日本のメーカーのものは日本国内での使用を前提に作られており、海外での使用は保証の対象外。それにCE規格外の物で火災になったときに保険はおりるの?と疑問もわきますが、それは後で時間があったら調べてみるとして、まぁ水と電気があれば何とかなるのではというのが出発点。

1. 電圧  日本の電化製品は基本100V仕様、海外だとだいたい110-240Vなので当然変圧器(ダウントランス)が必要。200Vオーバーは変圧器なしだと間違いなく耐えられません。アメリカとかの110-120Vだと微妙ですが、寿命やダメージを考えるとダウントランスはあった方がよさげです。売れ筋の5万円台以下のウォシュレットだと、だいたい650W前後以下ですがそれでも変圧器はそこそこ重く高価なものに。高級機種になると1000Wオーバーもあるので、費用も含め変圧器の入手の方が大変になるかも。

2. 電気配線  ウォシュレットが文化的にないということは、電気配線でもちょっと困る可能性があり。コンセントが無い場合、照明のところからとるとか、新たに壁に穴を開けて通すとか、ちょこっとした配線工事が必要になります。それに変圧器の設置スペース、水がかからなくて湿度や温度が上がらない安全なところを作ってやる必要あり。

3. 水道管  水回りの配管の規格がおそらく違うので、アダプタを入手するか作るかしてどうにかする必要があると思われます。あと、水圧が強かったりすると大変やばいので、栓を付けたりして減圧する必要も出てくるかもしれません。

4. 水の質  水の質が機械に与えるダメージというのは、国や地域によってかなり違うので、考えるかどうかという感じ。ただ、水にカルシウム分が多かったり、不純物が多いとフィルターのあるものとかは、ちょっと交換頻度を多くする必要が確実にあります。

5. 便座の取り付け位置  便座を固定するボルトの間隔は、国内モデルの多くが140mm、一部で200mmに対応。両用モデルもあるはずなので、海外だと念のため両用モデルを狙った方がいいかも。今のアパートの便座の場合180mm位なので、現地のホームセンターとかでサイズを変換できる固定ボルトを調達し流用してやる必要あり。それと日本の便座にくらべ固定ボルトからタンクまでの奥行きが若干狭い感じがするので、おそらく購入する前にウォシュレットのモデルと現状を確認しておく必要があります。

6. その他チェックが必要なところ  自分の記憶の範囲内では英語とか他の言語のモデルは基本国内で市販されていません。唯一みかけるのは、ホテルとか施設とかでみかける業務用向けのラインナップ。最近はどうなんだろう。あと高い自動洗浄付きのモデル(立ったら勝手に流してくれるやつ)は、タンクの構造上無理なやつが多いかも。

ちなみに、海外に出ている物の中で、コストパフォーマンスとかスペック的に現実的なところではe-bayで出ている韓国メーカー現代のもの。e-bayで"washlet"で検索をかけても出てきます。230Vも問題なく、標準的な機能は一通りできちんと英語表記。気になるところとしては消費電力が多めなのと、2ノズルの形状が微妙で汚れが付着しないかちょい不安。同じメーカーのローエンドモデルの方がいいかも。

ヨーロッパのTOTOで紹介されているものは一機種のみで、販売代理店の紹介とかは特になし。アメリカだと販売網がしっかりしているのと、並行輸入やっている業者もあるみたい。

ちょっと考えるところ。

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