2008年2月10日日曜日

博物館

週末はJönköpingにいました。何度か来ていますが、見るところが少ないので観光はご無沙汰。彼女のおやじさん曰く、日曜日だけやっている博物館があるという話です。Jönköpingには、大きな製紙工場があって、博物館はそこの会社が運営しているとのことです。そのMunksjö Museumに行ってみました。

Munksjö Museum (英語)

博物館にはいると、すぐに愛想のいいおじいさんが出迎えてくれました。すぐに工場と会社の歴史を編集したビデオを放映するとのことなので、テーブルに着いてビデオを見ます。それによると会社を一躍大きくしたのはクラフト紙のようで、(パテントを持っていたと思われる)最盛期には、世界大戦も重なりかなりの富を築いたようです。時期的にはプラスチックが普及していなかった時代で、物流にかなり貢献したことが伺えます。

 

博物館には、そうした成功した製品から、失敗した製品まで様々な紙製品が展示されていました。失敗作の中でも彼らの一押しは、ノートにしか見えない持ち運びトイレットペーパー(写真)。気合いを入れて広告を打ちまくったにも関わらず、鳴かず飛ばずで3年ほどで販売中止に・・・。

 

こうした話のオチを用意しているのはスウェーデンっぽいところですが、現在の主流は包装系の紙とトイレットペーパー。結構大きな工場ですが、ほとんどパルプ臭がしないな~という疑問を感じたのですが、かなりきっちり環境対策に力を入れているようです。ただ、博物館にはしっかりと導入当時の新聞も展示されていました。「最先端の環境対策設備、わずか三年で川に沈む」やはり会社にとっては忘れられない程の悪夢だったようです。

 

帰りがけに喫茶店に寄ってセムラ(semla)というお菓子を食べました(写真)。この季節のお菓子らしく、街中の露天で売っていたりします。甘いパンの中にホイップしたクリームと、アーモンドを砂糖とペーストしたものを挟んであります。妹が作ってくれると言っていたのですが、食べるタイミングを度々逃していたのでとりあえず食べてみました。

 

ここのセムラは(スウェーデンにしては)甘さ控えめで上品な味でした。家に戻ると、しっかりセムラを準備してくれてて、悪いな~と思いつつさらに食べました。やはりお菓子の味は材料である程度決まってきます。やはり手作りはかなりいけるな~と思った今日この頃でした。

[ 更新日時:2008/02/11 09:24 ]

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