2007年10月19日金曜日

スウェーデンでIDカードを作る

外国人が日本に居住する場合、外国人登録証の作成と所持が義務づけられていますが、スウェーデンでは特に義務ではなく、カードも普通のスウェーデンの人と同じものになります。在スウェーデン日本大使館お勧め(?)のSvensk Kassaservice(独立行政法人っぽい機関)は、今年に入ってから外国人に対してのID発行要件を変更したため、自分みたいにフラフラしている身でIDを持つのが困難になりました(関連記事)。 IDがなければパスポートを持てばいいじゃんと思うかもしれませんが、これがまた財布に入りません。また持ち歩いて紛失してもすぐに再発行となりません。 薬や病院は別にIDがいらないものの、酒を買うのにはID必須で、お酒が買えないのは未成年気分、精神衛生上よくありません。そんなわけで、IDをどうに かしようと余計な労力をかけています。


少し触れたように今年に入ってからSvensk KassaserviceがIDの発給要件を付け加えました。これまでは基本的に身元を証明してくれる人がいればよかったのですが、既にIDを所有している人と血縁関係になければだめだという条件を加えたのです。(電話で質問したところ、勤務先の上司であれば関係を証明する書類を添付して可能かもとのこと)じゃ、同棲婚(Sambo)はどうなるのかというとこれまたNGで、だめとのこと。IDは法律上の権利義務関係に影響を及ぼさないからいいとでもいうのでしょうか。ちなみに当のSvensk Kassaserviceは、その理由について「パスポートの真偽を確かめられないから」と申しております。彼女はIDチェック出来ないんだからしょーがないじゃんと言ってます。でも元々IDを持ってない人に対して住民登録を基にIDを出す機関が、当の機関において付加的な証明手段に過ぎないパスポートをチェックするのに責任が取れないといって、IDを出さないのは語義矛盾しているとしか思えません。んじゃ、結婚している人ならパスポートの真偽を確かめられるのかというと、それもまた不明。他の機関の審査が確保されているのは、婚姻も居住許可も然り。ま、緩やかに捉えても合理的といえるかかなり疑問です。

Svensk Kassaserviceで徒労を踏んだのでちょっと話が長くなりましたが、銀行でもIDが作れるのでSwedbankという銀行で申し込んできました。お値段350クローナ(約7000円)、IDとしてはちょっと高めです。銀行でIDを作るのには、銀行のお客さんでなければなりません。携帯購入に絡んで決済用の銀行も必要だったので、とりあえず作ることにしました。口座維持手数料は年間で4000円程度。日本の銀行みたいな深夜早朝手数料が別にかからないことを考えれば、それほど高い感じもしません。
IDカードといえば運転免許証も一つ。日本大使館の情報によれば住民登録後、185日以上1年以内に交通局(Vägverket) に申請すれば書き換え可能とのこと。原付・普通自動二輪・普通を今持っているので、忘れないように申請せねばと思っています。事前に書類だけ確認しておきたかったのでVägverketのホームページを確認したら、1年以内という話は載っていますが185日という話はどこへやら。考えたら日本大使館の情報の早さや正確さを信頼するのもねぇ。国際免許で運転するにも交通事故を考えたらストレスになるので、早めに確認しておこうと思っています。

というわけでまとめ。スウェーデン人と結婚していない人がスウェーデンでIDを作るのは
△銀行(口座が必要)
Vägverket,Länsstyrelsen(免許の新規取得又は書き換え)
×Svensk Kassaservice
Länsstyrelsen


2007年11月25日追記;
Länsstyrelsen の人の話によると、185日経過後という数字は申請のための要件ではなく定住していると認めるための要件とのことです。すなわち、発行するときに185日経過していなければならないものの、申請の際に上記期間が経過している必要はないとのこと。ただ、今現在の取り扱いである点や担当者次第で取り扱いが変わる可能性がある点を考慮すると、申請前に確認されることをお勧めします。

[ 更新日時:2007/11/25 09:18 ]

2009年11月25日追記;
Svensk Kassaserviceは、去年早くにサービスを終了、既にその役目を終えています。またスウェーデンは日本の原付にあたるクラスの場合、免許証ではなくFörarbevisなので、原付だけで書き換え可能かは不明です。

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