2007年9月30日日曜日

ヨテボリ・ブックフェア

今日はヨテボリで毎年開かれているブックフェアに行ってきました。朝から寝起きは今ひとつでなかなか起きれなかったのですが、彼女の両親と一緒に行くとあって、シャワーを浴びたり濃いコーヒーを飲んだりとあくせくしながら何とか起きました。両親はここから車で2時間の街に住んでいるのですが、この日は普段乗っているフォードのミニバンではなくレンタカーのボルボでやってきました。どうも先日ギヤボックスが本格的に壊れたらしく、新しい韓国の現代 (HYUNDAI)の車を買うとのこと。ここのところこっちのトヨタはお高くとまっていて、保証や維持費を考えても悪くなさそうな話でした。

 

とにかく、初めて乗るボルボにわくわくしながら一路会場に向かいました。何でも新聞によれば毎年10万人以上このフェアに訪れるとのこと。なかなかの盛況ぶりです。
このブックフェア、多くの書店や出版社が出店していて通常より安く本が買えたり、各ブースや小ホールを使って講演を行っていたりで、特にスウェーデン人には見所満載という感じです。スウェーデンでも日本のマンガを出版している会社はいくつかあり、この会場にも数社が出店していました。平積みになっている雑誌は少女向けマンガの雑誌(写真)。この日は市価の半額以下でポスター付きという売りでした。

 

本のフェアとはいえ、本に関連するコンテンツも販売しており、ガーデニングの雑誌と植木鉢をセット販売していたり、お料理雑誌に香辛料がついてきたり、なんともまったりした状態。極めつけは、「リラックスして本を読もう」というマッサージチェアのメーカーの出店。おいおいと思わずつっこみを入れたくなります。
やはり閑古鳥が鳴いていたのは政府系の機関のブース。ブースにお金はかけているけどコンテンツがない状態。政党のブースや新興宗教のブースがしっかりあったりするのも、来る者拒まずが貫徹されている印象です。

 

色々まわってお買い得な本を幾つか購入。とある店で児童書と料理本を購入したら、おやじさんが「重いからちょっとまけておくよ」といって2割ほど引いてくれました。本が重い=ページ数が多い=原価高い・・・。思わずつっこみを入れたいところでしたが、彼女によれば書店はたいてい売り切ることを前提に会場に持ち込んでいるので、売れ残りは骨折り損で最終的にはたたき売ることが多いとのこと。何とも納得できるようなそうじゃないような。ともあれ、あれこれ見て買って、ほくほく顔で会場を後にしました。

[ 更新日時:2007/10/01 05:32 ]

2007年9月29日土曜日

ヘラジカを食べる

この日は本屋の関係の飲み会に出席。久々の人も結構いたので、思ったより色々な話ができました。本屋の人は当然本ネタの話が多いのですが、基本的に小説からアニメ系を扱う本屋なので、時々ついて行けなくなります。そんな中、久々に会ったP氏が、「日本に行ったことあるんだぜ」という話でちょっと盛り上がりました。
彼が15歳の時に某団体の招待で札幌と岩見沢に行ったことがあるというのです。岩見沢=タマネギ畑、岩見沢の経済=タマネギ次第。実家からそうは離れていない町なので当たらずとも遠からずという感じでうなずきました。特徴のない町に特徴を見いだすのは大変なことです。北海道の中でもタマネギとジャガイモ以外のイメージが見いだせない町は結構多い気がします。
そうこうしつつ、ヘラジカを初めて食べるということで、ちょっと写真に納めることにしました。「日本人は料理の写真撮るの好きだよね~」と彼女が言います。えらいすんません。これまでの短い人生の中で、何度ご飯の写真を撮ったことか、とちょっと思い返したりしました。


今回の飲み会を開いた飲み屋は、ビア・レストランみたいなところで、色んな国のビールが置いてありました。日本のビールも数種類置いてあり、有名どころではアサヒ、サッポロ、キリン、エビスと大手のもの、オリオンや銀河高原ビール、岩手の聞いたことのないものもおいてありました。この日はとりあえず、イギリス(イングランド)のLondon Plideというやつを飲みました。黒ビールでしっかりとしたボディに程よい苦み。いやはや、もう少し酒が強ければ色々試したいところです。最近こっちの軽いビールを少し飲む程度だったので、たった一杯でできあがってしまいました。


話を少し戻すと、ヘラジカ自体は普通の鹿とは違って結構あっさりしている印象。昔知り合いのおじさまに鹿を頂いたときに強い味がしたので覚悟していたのですが、血と赤ワインで仕上げたソースにきっちりまとまっていました。




デザートは、パフェをオーダー。こちらで出てくるパフェ(parfait)といえば日本のものとは違い、主に製法を表しているとのこと。クリームががっつり入ったアイスみたいな感じで、アイスクリーム好きの自分には何ともいえません。ただこのガッツリ感、食後のデザートは別腹と考えていたのに、かなりやばめ。さすがにちょっとこたえました。
それにしても元々人の名前を覚えることが苦手な自分は、外国の人の名前を覚えるのには未だに苦労します。最近少しずつイメージは出来てきましたが、毎日会ってないと忘れそうになります。カメラ片手にちょっとずつといったところ。がんばらないと・・・。

[ 更新日時:2007/10/01 05:02 ]

2007年9月28日金曜日

先 日からAmazonで本を発注。ここ1ヶ月近く日本の本をほとんど読まずに過ごしたので、活字欲が出てきて思わず買い漁ってしまっています。どーしてこん なに専門書が高いんだろうと頭を抱えてみたり、学部の時の教授がよく分からない本を出版してほくそ笑んだりしています。地域研究系の本を幾つかと、法制 度・著作権法系の本を幾つか発注。とにかく日本の売れ筋の中古本の価格の安さは、なんともいえません。
街に出た時に何度か本を物色してみるものの 彼女に「ネットの方が安い」とか言われると買う気が失せてしまうので、やはり欲しい物は即決しないとねとか妙に自分に言い聞かせる今日この頃。新本の価格 を維持する再販制度が海外の多くの国ではないので、基本的に本の値段は、どこでどのタイミングで買うのかにかかってきます。スーパーで4冊1500円みた いな平積みセールは、手が伸びるものの玉石混淆でなかなか4冊も買う気が起こらなかったりします。
ヨテボリでは先日からブックフェアが 始まりました。本屋から出版社、図書館やその他本に関わるところが一堂に会しています。彼女が翻訳を手がけた本もこのフェアで一気に営業をかけるべく印刷 をかけたみたいで、一冊鼻高々に持って帰ってきました。彼女も連日出かけるみたいですが、自分は日曜日に彼女の両親が来たときに一緒に行こうと思っていま す。教育系の出店もいくつかあるみたいなのでちょっぴり楽しみ。
先日から彼女に「酒~」と騒いでいたら、ちょうど本屋の関係の飲み会があるみたいなので、明日は久々にちょっとお出かけ気分。ポーランド料理とのことですが、メニューを聞くとエリとかバンビとかが食材に挙がっていてなんかスウェーデンっぽかったです。

[ 更新日時:2007/09/29 05:15 ]

2007年9月25日火曜日

新聞と地域情報

こ このところミャンマー(ビルマ)関係のニュースがこちらの地元紙でも大々的に報道されています。その一方でイラクでの失敗を取り戻すべく声高々に民主化と 主権の正統性をさけぶ政治家のコメントも多々見受けられます。植民地支配を行っていた国と、その開放の名の下に再支配を狙っていた国とを含めて、その論理 に歴史的なコンテクストが欠落しているのは目も当てられません。
そんな戯れ言はさておき、最近は無料紙にはまっています。ここで入手できる無料紙には、トラムやバスの中でも配布しているMetro、ゴシップ満載のAftonbladetPUNKT SE、同じくゴシップ紙GT系GÖTEBORG CITYなどがあります。一般紙に比べると記事の質・量ともに落ちますが、文章が短く平易なのでスウェーデン語を勉強中の自分でも辞書を使えば最後まで読めるのでよかったりします。
東 京でも一時期無料紙を見かけましたが、ヨテボリみたく大都会でもない街できっちり普及しているのをみると、考えるところがあります。この手の新聞は広告収 入がメインなので、一面二面が広告という日も時々あります。あとは記事をAFPやロイターみたいなところからじゃんじゃん買ったり、賞金を撒きエサに読者 から写真を募集したりして、コンテンツを安く仕上げている感があります。
英字紙はヘラルド・トリビューンとか大手の新聞を街中で見かけるくらいで、地元の英字紙はまだ未発掘。スウェーデン語の実力が上がるまでは当面、ちょっぴりネオコンがかってあまり記事のないThe Localみたいなとこの記事を読む必要がありそうです。

[ 更新日時:2007/09/27 23:39 ]

2007年9月24日月曜日

角煮

日本料理が恋しいわけではないですが、日本食好きの彼女の要求で時々作る羽目になります。角煮はスウェーデンで比較的簡単に作れる日本料理の一つ(中華料理にカウントする人もいるかもしれませんが、自分のは和風です)。

 

こっちのスーパーでバラ肉のかたまりを買おうとすると、スライスされていたり塩漬けになっていたりします。なので、基本的には市場とかに入っているお肉屋さんに分けてもらいます。だいたい100g80~100円程度なので、物価からするとそれほど高くない感じがします。具材で高くつくのは大根。中ぶりのもので 1本500円~1000円ほどするので、グラム単価は豚肉以上です。自分としてはジャガイモとか安くて入手しやすい食材に目がいきますが、大根好きのやつがすでに買ってしまっているのでしょうがありません。
日本酒は、酒の専売店Systembolagetの大きいところに行けばあったりしますが、ラム酒やワインでも代用可能。少し肉質が固くなりますが中華食材屋で購入したみりんを今回は多めに入れました。醤油にマッシュルームが入った中華醤油もコクがあってよかったりします。作り方は他に山ほどあるので、記録がてらに食材だけ列挙。

・豚肉・・・1kg
・大根・・・1.5本
・みりん・・・100cc
・醤油・・・適当(100cc位)
・砂糖・・・適当(150g位)
・ショウガ・・・小指大
・ローリエ・・・4枚
・オイスターソース・・・小さじ2

制約上入れなかったもの
・長ネギ
・にんにく

[ 更新日時:2007/09/28 00:21 ]
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2007年9月23日日曜日

ショッピングセンター

アパートからトラム(路面電車)で数駅先に大きなショッピングセンターがあります。郊外型の店舗といえば、駅から遠いのが相場ですが、ここは比較的交通の便がよく、大きな店が揃っています。電化製品を売るお店もそこそこ品揃えがよく、価格も街中より若干安い印象です。

COOP(生協)では大根から衣料品、テレビまで置いてあります。衣料品はやはりスーパーだけあって、オヂさん向けのコートやブーツが何ともいえません。しかも値段は微妙にしっかりしています。作りかけの自転車が放置されていたり、一つも陳列されていない微妙なブランドのテレビの段ボールに「大特価」みたいな札を貼っているところが、かえってお店を盛り上げていたりします。

秋になってきたので、シーズンが終わりかけている自転車を物色しています。こっちの自転車は結構高めで、パーツやフレームを見る限り日本で買うか悩むほどだたりします。それに、26インチだけではなく28インチも結構あって、どう考えても大きすぎるものも多々あります。ただ、今シーズン限りのそこそこの旧モデルは結構手頃感があります。たとえば、このショッピングセンターの中にあるSportsonとかも、わりとよさげな自転車を扱っているお店の一つ。値下げして3~4万円程度はしますが、自転車屋としてのアフターケアを含めて考えれば、悪くない気がします。

(11月25日カテゴリを[生活全般]から[お買い物]に変更)
[ 更新日時:2007/11/25 09:02 ]

2007年9月22日土曜日

ここのところ、キノコ狩りが大好きな彼女に連れられ近所の森を散策しています。秋の味覚は楽しみですが、寒いのが苦手なのでちょっぴり散歩には消極的。とはいえ、森の中から少し足を伸ばせば、見晴らしのよい丘があったりします(写真)。この一週間ではが色づき始め、落ち葉も増えてきて、秋を感じます。こういう景色を見ている瞬間は、なかなか悪くない場所だなと思える今日この頃です。
 


[ 更新日時:2007/09/25 07:29 ]

2007年9月19日水曜日

お洗濯

スウェーデンのアパートは日本のアパートと異なることが多々あります。その一つは多くの物件で白物家電などが据え付けられていること。場合によっては掃除機もついていたりします。このアパートにも、洗濯をするための共有スペースが設けられています。引っ越した際の生活コストを抑えることができるので、なんともありがたいところです。

 

近年日本でも水平ドラム式の洗濯機が普及しつつありますが、自分が日本の生活で使っていたのは普通のタイプ。こちらのタイプは少しくせ者だったりします。それは、小さな子供が勝手にあけないようにロックボタンがついていること。去年初めてスウェーデンで洗濯をしたとき、洗濯が終わったのに開けることができず、四苦八苦した苦い思い出があります。ドアをガシガシ開こうとしているときに「大丈夫かい」と声をかけてくれた隣人が救世主に思えたものです。

 

他の人と一緒に使うとはいえ、一応ルールや使い方があったりします。去年住んだアパートは部屋番号のついた鍵を一覧表に差し込んで自分の予約を取るタイプでしたが、こちらはちょっと新型の端末で、ICチップが埋め込まれたタグをかざして予約を取るシステム。このタグと予約がないと、洗濯の部屋に入れないようになっています。おかげで自分の時間はきっちりキープされる反面、洗濯しているのを忘れると部屋に入れないという悲劇を生みます。

 

そして、日がどんどん短くなって、寒くなって来て洗濯物が乾きにくくなってきているので乾燥機や乾燥室がきっちりあるのも○。東京での暮らしとこんなところが違ったりします。

[ 更新日時:2007/09/21 00:52 ]

2007年9月18日火曜日

お買い物

先日下見に行ったアパートが無事決まり、仮住まいにお別れを告げる日が近づきつつあります。新しいアパートは、今住んでいる仮住まいのアパートと駅を挟んで反対側にあり、大きな生活の変化はないかもしれません。下見に行ったときには、住民のトルコ人の奥さんが「ラマダン(断食月)に入ったばっかりできついっす」とふらふらになりながら色々説明をしてくれました。
郊外なので移民は多いものの、民間系アパートに囲まれているので比較的治安は良好です。トラムの駅(写真)は、ご多分に漏れずガラスが割られてたり、タグで埋め尽くされていますが、この町の風景の一つなのでまぁいいや・・・という感じです。



昨日トラムのカードを購入しました。定期券とプリペイドの二種類があり、定期券は日本のSuicaやICOCAみたくICチップが埋め込まれており、車内の端末にかざします。必ずしも入り口の近くに端末が置いている訳ではないので、車内が満員でかざせない時には、近くに立っている人に声をかけてタッチしてもらうことになります。タッチしてないときに検札があると罰金をくらうので、かったるくても一応やることにしています。

今日はちょっぴりお出かけ。 Nordstanという街の中心部のショッピングセンターに行きました。相変わらず携帯の品定めをしているので携帯ショップに寄ってパンフレットをもらいます。本日立ち寄ったThe Phone Houseは、機能別特色別に陳列してあり、かなり好感が持てました。問題は、自分の欲しかったキャリアの機種の品揃えが今ひとつだったので、実際に契約するかは今のところ不明。
ついでに両替に行きましたが、円対クローナのレートは先週より2パーセント下落。ただでさえ円安なのにやるせなくなります。スウェーデンに来るときにドイツのフランクフルト空港にトランジットで立ち寄ったのですが、ファンタの500ccペットボトルが450円。スウェーデンのマックのバリューセットが1100円。どこかの国に兵隊を送って石油富豪の怒りを買う以前に、あるいは美しい国と自画自賛できる図太いメンタリティを持つ以前に、もう少しやること、やらないことがあるのかもしれません。


帰りがけにHemköpというスーパーに寄って帰りました。このスーパーはここ3ヶ月で3回強盗に見舞われたという、なかなか珍しい場所。一昨日くらいまで警備員が常駐していましたが、昨日から撤収したようです。こっちのスーパーはレジはセルフサービスにかなり近かったりします。お客さんがベルトコンベアの上に商品をのせ、それをレジ打ちの人がちゃっちゃかバーコードで読み取ります。お客さんがカゴに商品を入れる時に、自分で読み取るお店もあったりします。これらは店員の腰痛などの労災対策のようですが、レジで待っていることが暇でしょうがない自分の生に合っている感じがします。
ナチスばりに覚えた決めぜりふでサービスというのがいいのか、困った時に助けてくれるのがサービスというのかは別にして、時にパーソナリティほっとさせられます。

(11月25日カテゴリを[生活全般]から[お買い物]に変更)
[ 更新日時:2007/11/25 08:59 ]

2007年9月17日月曜日

携帯電話

先日スウェーデンでの住民登録完了のお知らせが届いたので、近々携帯を契約しようと思っています。日本の1円携帯さながらに、こちらでも18~24ヶ月間のSIMロックを伴った長期契約で端末を安く買うことができます。ただ、端末本来の価格が月額料金に影響する料金体系になっており、端末相応のトータルコストを支払うことになります。Sony Ericssonの端末はその意味で比較的コストパフォーマンスがよく、今のところ有力候補です。



カメラやTVチューナーを搭載している点で、日本の携帯はかなりいい部類に入っていましたが、ここのところヨーロッパで入手できる携帯も遜色のない物になりつつあります。どのキャリアでも同じ端末が手にはいるので、そこそこ無料通話の範囲が広く料金体系の分かりやすかった3(tre)が最有力候補。ちょっぴり楽しみです。

2007年9月16日日曜日

日本食?

海外に行くと日本食が恋しくなるという人は多いですが、雑食の自分にとっては比較的縁のない話。それでも、料理のレパートリーが日本での生活に馴染んだものが多いので、食事を作るときに悩みが生じます。幸いどこでも醤油は入手可能なので、ちょっと日本っぽいものは作ることが可能。問題は食材です。キャベツが冷蔵庫で眠っていたので、最近食べてない餃子を作ってみました。


比較的小さなスウェーデンの町でも、中華料理屋や食材屋は見つかります。商売上手な中国人のお店は、みりんやわさびといった基本的な日本の調味料も並べています。賞味期限が切れたみりんを買ってきました。
スウェーデンのキャベツは日本のキャベツよりも少し身重なものが多いため、湯通しをしっかりやってから刻みます(写真)。彼女にアレルギーがあるので、にんにくやニラは御法度。ごま油やオイスターソースといった普段入れるものを買えなかったのでシンプルに作ります。
餃子の皮作りにも初トライ。日本で買う市販のものより手作りした方が(好みもあるけど)どうもおいしいみたいです。料理のレシピサイトでは、薄力粉と強力粉をブレンドして使うみたなことが書いてありましたが、両者の違いはプロテインの量とのことだったので、こっちの普通の小麦粉で事足りました。細かい芸が苦手な自分にはありがたいです。
オリーブオイルで焼き上げ、バルサミコビネガーと醤油で食べる餃子は、何とも言えない味。お客さんが来たときのレパートリーにいいかもしれません。

2007年9月14日金曜日

仮の住まい

スウェーデンの都市部でアパートを見つけるのはかなり大変。かれこれ1年余り探していますが、先日やっと2件目のアパート見学にたどり着いた状態です。というのも、日本とは異なり又貸しが幅広く認められているため、そこそこいい物件は手放さずに知人に貸してキープすることが多いようです。
それはさておき、スウェーデンに来てからは、仮住まいのアパートに住んでいます(写真)。トラムの駅から徒歩10分足らず、森の見えるまぁまぁ気持ちのよい物件です。彼女の友人が夏の間だけ南の方に働きに行っているので、その間だけ借りています。



このアパートのいいなと思う部分は、
1.眺めがいい
2.最上階なので天井が高い
3.周辺の治安がぼちぼちいい

逆に今ひとつよくない部分は、
1.階段や廊下に染みついた犬のにおいがきつい
2.すぐ近くにスーパーがない
3.オートロックの中にポストがあって郵便物がこなかったり行方不明になったり

そんな感じで仮住まいなので物も増やせず、未だにスーツケースから服を引きずり出している始末。それでも少しずつ、生活に慣れつつあります。今みたいに物を持たない生活に慣れれば、物に縛られない自由な生活ができるかもしれません。物欲を抑えながら生きるのは、自分にとっては僧侶の修行のようです。



[ 更新日時:2007/09/17 17:46 ]
[ 記事移行:2009/04/21 20:05 ]

2007年9月13日木曜日

Volvoの工場(後編)

ブログの整理をしていて、そういや書くつもりだった後編書いてないよな~と思い直し、少し思い出しながらちょっと書いてみようという話。いやはや、すんません。

顧客しか入れないVDCと異なり、工場の方は一般的に公開されている様子。ただ、案内する人員が限られているので予約が必要かもしれません。ボルボの自動車部門とトラック部門は資本的にはかなり異なりますが、テストコースや工場の敷地を部分的に共有していました。特に、移動中に横目に見た、クオリティチェックではねられたと見られる自動車のシャーシの墓場はどこか戦争中の国を思わせられました。

工場見学はゴルフカートに3-4台のトレーラー客車を引っ張って巡ります。トラックの工場はかなり静かめ。ドイツ・ドレスデンにあるVW(フォルクス・ワーゲン)の工場とはまた異なった静かさで、工場というよりも農場みたいな音のレベル。難聴といった労災を防ぐために静音化にはかなり気を配っているとのこと。またスウェーデン的な部分としては工場で女性もかなり働いていました。新規採用に関しては50/50に近いとのこと。実際、職業病を防ぐためにかなり補助する機械が入っているため、それほど男女だからどうのという話ではなくなっている印象を受けました。トラックの場合は量産とはいっても、それほどロボット生産のような自動化まではされておらず、手作業の範囲も多めです。生産の基本は流れ作業ですが、熟練工向けの定位置で全て組み上げるためのブースもあったりで、なかなか興味深かったり。

若干端的ですが、そんなこんなの工場見学。
ま、おまけでyoutubeでのボルボのトラックの映像を2点ほど。


トラック用ABSシステムのプロモーション


Wトレーラー

[ 記事作成:2009/04/21 16:10 ]

Volvoの工場(前編)


この日は彼女のおとんに誘われてボルボ(Volvo)というスウェーデンの自動車メーカーの工場に見学に行きました。工場見学といえば、一昨年大学の関係で韓国の起亜自動車(KIA Motors)の生産ラインもみたことあるしな~と思っていたらどうもトラック部門とのこと。彼女の興味なさそうな顔を横目に、どきどきわくわくしながら一路ボルボの工場へ。
ボルボの敷地の中でおとんの同僚と合流。失敗作と思われる自動車のフレームの山と新車を横目にVolvo Demo Center(VDC)という施設にたどりつきました。このVDCという施設の入り口にはクロークルームあり、キャンディーの山がありで、なんともまったりした雰囲気が漂っています。工場に行く前にここで何かを見る様子。
ティールームで一息ついた後ボルボの担当者に案内されることに。最初は、歴史と販売展開の説明。一行が購入予定のユーザということもあって、汎用性の高さやオプション仕様のラインナップ、エミッションへの対応といった説明に熱が入ります。展示もエンジンやボディ、フレームといったパート別に分かれており、なかなか実用的な構成。販売会社で説明しきれないものを説明するためにこうした施設を作っている印象。
日本でもここ数年、日産ディーゼル系の販売会社でボルボのトラックを販売しており、時折街中でみかけるようになりましたが、それでも海外メーカー製のトラックは少なめ。この前は中国の大統領が来たんだよ~という担当者。それを来たんだってって翻訳してくれる彼女。心の中で中国なら首相だろとつっこみを入れる自分。
昼食後に彼女のおとんが「テストコースがあるよ~」とにやにやしながら言う。どうも試乗ができるみたいで、どきどきわくわくしながら試乗車にてくてく歩いて向かいます。たどりついた先はトラックの駐車場・・・・・。「乗ろう」とおとんに言われ乗り込んだのは、かなり大きめのトラック。運転席のすぐ横に構えるコーヒーメーカーが何ともコーヒー好きのスウェーデン仕様を感じさせます。
彼女と彼女のおとん工場のおっちゃんが乗り込み、最初におとんが運転。なかなか扱いやすそうな印象。一通りコースを回って自分の番。工場のおっちゃんに「英語はともかく日本語は話せないからな~」といわれつつ、ハンドルを握ります。ATなので操作自体はそれほど難しくはないのですが、幅の狭いロータリーを回ったり直線でそこそこスピードを出してみたりと、一般車両とはまた違った操作感です。20ftクラスの荷室に20ftのトレーラーを連結しているので結構長め。おっちゃんが60tクラスで、全長もすごく長い方に入るよ~といろんな説明をしてくれます。ユーザではない自分にも気さくに応対してくれたので、なかなか好印象でした。日本ですらなかなか乗る機会がないものなので、彼女のおとんにもかなり感謝しつつ、VDCを後にしました。

[地図]